2月22日
20220222・・・猫の日らしいです。
寒いですが晴れたので、開館記念展示をやっている大阪中之島美術館に行ってきました。
2月2日オープンで、大阪市民として税金投入しているので一度くらいは見ておこうと言う気分です。
はっきり言って写実的な絵は認めていません。そんなものは写真を1枚撮ればすむからです。写真という技法が無い時代に人が己の目に映る対象を残したいと思えば、絵筆を握るしかなかった時代の遺物でしかありません。1枚の肖像画を仕上げるのに何ヶ月もかける、現代の東海道を馬で旅する酔狂と同じです。やるのは勝手ですがそれを褒めたいとは思わないという意味です。
ずいぶん前ですが写生をしている高校の美術部員に言ったことがあります。彼は寺の前で伽藍を描きながら電柱や電線を描き込んでいました。なぜそんなことをするのかと問うとなぜそんな質問をするのかと不思議そうに電柱があるからと答えました。
お寺を描きたいのなら電柱はお寺じゃないから描く必要がないだろう と言っても彼はイマイチ理解できないようでした。現代のお寺が電気と共存しているのを描きたいというならわかりますが、写真以上の写実がないなら写実絵画は写真の劣化版でしかありません。テレビの水彩画を査定する番組を見ても同じことを感じます。実際の写真に近い方が才能ありなら、カメラマンが一番才能ありです。不要なものをカットして見たいもの見せたいものを表現してこその絵画です。
なお彼の名誉のために書いておきますが平均以上の学力の持ち主です。
01:1Fの階段前、のぼらないとエントランスホールまでたどり着きません。
02:真っ黒い直方体の美術館です。まあこれはこれでデザインとしては優れていると思います。きっと地下には現代の正倉院があるのでしょう。
03:1Fのエントランス:対角魚眼で撮っています。
04:入場はさらに上です。チケットは事前にネットで購入 10~11時に入場できました。
05:佐伯祐三の「郵便配達夫」 基本撮影禁止ですが何点かは撮影OKマークがついています。
06:ルネ・マルグリット「レディ・メイドの花束」
07:マリー・ローランサン「プリンセス達」
08:石崎光瑤 「白孔雀」
09:アルフォンス・ミュシャ「ジスモンダ」
アールヌーボーの旗手のミュシャの初期の作品です。コレは撮影禁止なので別のところから引っ張り出しました。なんといってもポスターですから問題無しです。若い頃にミュシャに刺激されて美術を目指そうかと思ったくらいです。パステル調が好きなのもミュシャに影響されているかもしれません。
10:こいつは趣味が悪い・・TVで製作過程を放送してましたが大阪代表のような顔をしないで欲しい。
ねこんたフォトギャラリー