テッサーレンズ

8月18日

フォクトレンダー(Voigtländer)のレンズを紹介します。

COLOR-SKOPAR 1:2.8/50

です。

このレンズは以前にこのブログで紹介した記憶がありますが、最近レンズについてもう少し詳しく学んでみようかと思い、あれこれ読むうちに真性のテッサーレンズがあるじゃないか・・・と思い出し引っ張りだしてきました。

COLOR-SKOPAR(カラースコパー)なるレンズはフォクトレンダーブランドの普及型です。現在はCOSINA(コシナ)という日本メーカーがブランドを買い取り生産していますが同じなのは名前だけで全く別のレンズと認識しています。

 

01:1950年代末~1960年代に生産されたと思われ、西ドイツ製と刻印されています。3群4枚のテッサーレンズです。

02:テッサー(Tessar)のレンズ構成 前玉から凸・凹・絞り・凹凸の2枚の貼り合わせになっています。

1893年イギリスのテイラー(クック社)が発明したトリプレットをみて 1902年ツァイスのルドルフが特許を取得したのがテッサーです。独立に作ったということになっていますが、どうみてもトリプレットの改良型にしかみえませんw

03:トリプレット(Triplet)のレンズ構成 3群3枚ですが後の凸レンズを2枚でつくっただけに見えます。それでもテッサーのほうが優れているので普及しました。その後100年以上作られた構成です。

04:デッケルM42→EF→VM→E と4段アダプターを重ねています。COLOR-SKOPARには X とついたものがありますがレンズは同じ物で、元のレンジファインダー機にフラッシュ用シンクロ接点(X)がついたものです。

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06:樽型・糸巻き収差はほとんどありません。

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08:絞り開放F2.8

09:F8

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現在のコシナフォクトレンダーレンズは2本所有しています。

NOKUTON classic35mmF1.4

COLOR-SKOPAR21mmF3.5

ですが、どちらもレンズ構成はテッサーではなく21mmはレトロフォーカス、35mmはダブルガウス構成です。

 

 

 

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