1月18日
Voigtländer(フォクトレンダー)COLOR-SKOPAR 1:2.8/50(カラースコパー50mmF2.8) を使ってみました。
このレンズはDeckelマウント(デッケル=DKL)用のレンズで、1959~60年代に西ドイツで作られたもので上位の Septon(ゼプトン)のF2には劣りますが、4枚玉で廉価版の3枚玉Color Lanthar 50mmF2.8(カラーランター)よりはずいぶんシャープに写ります。
デッケルマウントはM42やエキザクタマウントが普及する前に交換レンズという概念でメーカーを超えたレンズ群を生み出しました。Voigtländer以外にもSchneider、Rodenstock、 Steinheil、 Enna があります。Schneider製レンズはシュナイダーブルーと呼ばれる青みがかった色が特徴でそのうち紹介します。
01:α7Cにつけると意外にバランスが良いと感じます。絞りをカメラ側(この場合はアダプター側)でコントロールするため複雑な構造になっているので、アダプターメーカーは多くありません。絞ると被写界深度が赤い爪で表示される面白い構造です。
取り付けはアダプター側で絞りをF22にしてからバヨネットで取り付けます。
02:シンクロ・コンパー♯00-MXV-WIDEシャッター内蔵です。
03:デッケルマウントはフランジバック47.5mmでM42プラクチカスクリューマウントより2.04mm長いためマウントアダプターが作り易いのですがメカが複雑です。
デッケルマウントが普及しなかったのはカメラメーカーが自社製レンズを識別する爪を導入して他社製レンズを排除する方向に進んだため汎用性が失われたのが原因です。
左:SKOPAREX 35mmF3.4
中上:M42→Eマウントアダプター
中下:Deckel→M42マウントアダプター
右:COLOR-SKOPAR 50mmF2.8
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06:歪曲収差はほとんどありません。
07:F2.8開放 周辺は収差が出ます。
08:周辺等倍
09:F5.6 収差はかなり低減していてシャープです。
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