近所をうろうろするとコカコーラの自販機をよく見かけます。
調べてみるとコカコーラの自販機が98万台と最も多いようです。上位9社の合計が約256万台になります。2020年に何台になっているかわかりませんが増加傾向ですから300万台に迫っているはずです。
駅の券売機や食券販売機と違ってこれらの特徴は屋外に置かれた冷蔵庫だという点です。
自販機1台当たりの消費電力を見ると、年間800~900kWh/年 となっています。
20年間で1台当たりの「消費電力量を7割減」にしたと豪語していますが、7割減になっているのは最新機のことです。現実には10年以上前の効率の悪い自販機が置かれているのですから、自販機の寿命が何年かわかりませんが平均すれば半分がいいところでしょう。さらに設置台数が1.3倍になっているので実際にはさらに節電効果は薄いと言わざる得ません。
ガソリン消費量が半分の省エネ車だといって2倍売れば放出される二酸化炭素は変わらないのと同じです。しかも省エネ車は高価です、1台作るのに大量の素材や電気を使っているので放出される二酸化炭素はさらに増えています。自販機にも同じことが言えます。
ということで自販機1台で月額3000~4000円の電気代が発生し、旧型だと7000円ほどかかるようです。
冷蔵庫自販機の設置者は儲かるかもしれませんが、500ミリリットル缶を500本以上365日冷やし続ける冷蔵庫を日本から消し去れば原発1基分の電力が浮くと言われていますから、これが省エネというはいかにも偽善の匂いがします。
さてコカコーラの自販機
「省エネさんせい!節電さんせい!」まではいいですが、
「北極みたいに冷えてるよ。」
「温暖化が進むと氷が溶けちゃうよ!」はなんだかなぁ
溶かしてるのオマエじゃないか と言いたくなります。
「節電しても冷えてるなんて不思議だなぁ。」
「うれしいことにノンフロンですと。」
「こういう自販機が増えるといいなぁ。」
あんまりいいとは思わないけど・・
ノンフロンが具体的に何をさすのか不明ですが特定フロンはオゾン層の破壊要因になります。
フロン(CFC、HCFC)
かつてはエアコンの冷媒や電子部品の洗浄に使われていた CFC、HCFCの分子には塩素含まれており、オゾン層破壊の原因と特定されました。各国で2020年までの全廃を目指す規制の対象です。
これに対して塩素を含まない代替フロン(HFC)が登場しました。
HFCは、塩素を構成元素に含まずオゾン層破壊係数はゼロですが、二酸化炭素の数百倍から数千倍もの温室効果があるとされていて温暖化係数が高く地球環境への影響が懸念されています。
そこでノンフロンです。ノンフロンは、二酸化炭素、アンモニア、プロパンガスなどを指す場合がありますが、一般的にはプロパンガスなどの液化石油ガス類のことです。オゾン層破壊の心配はありませんが、それでも温暖化係数は二酸化炭素の3倍程度あります。
一番いいのは自販機の撤去なんですが、私個人は地球の温暖化は温室ガスのせいではないと考えてるので、どちらでもいいです。ただコカコーラがインチキくさいと言いたいのが主旨です。
資料の元ネタ、参考にしたサイト
国内飲料メーカーの「営業体制」を比較 各社の強みは?
https://www.itmedia.co.jp/business/articles/1706/16/news113.html
清涼飲料自販機 - 全国清涼飲料連合会
http://j-sda.or.jp/images_j/pdf/seiinsai/vol_034.pdf
自宅の前に自販機を設置するのって、儲かる? 儲からない?
https://suumo.jp/journal/2013/11/22/55511/
自動販売機設置の会社を一斉比較!
https://www.otoiawase-portal.jp/company/jihanki/?gclid=Cj0KCQjwyPbzBRDsARIsAFh15JbWienow6mTfIZW6eK1CG5mU4xKSxSWDGY1mncJkpBhHQcR63nq3bMaAkUyEALw_wcB
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