笠置からの帰りに奈良市阪原町にある長尾神社に寄ってきました。
20年ほど前に山中(さんちゅう:奈良盆地の東側にある笠置山地を指します)から奥(宇陀地域)にあるほとんどの神社を巡ったことがあります。そのとき最も美しと感じた神社で、境内の砂利は風紋トンボで丁寧に掃き清められています。春日造りの社殿も流麗で、以来何度か撮りに行っています。
実はこの社殿は「春日移し」でもともと春日大社の境内にあったものが桃山時代に移築されたものです。
「春日移し」は20年に一度の式年造替で古くなった社殿を春日大社ゆかりの地に移すことで、2016年には笠置寺の境内に御蓋山山頂の春日大社・本宮神社の古い社殿が移されました。このときの式典には私も参加しました。
春日大社・本宮神社の旧社殿を笠置寺に移設「春日移し」 : 平城宮跡の散歩道
祭神は熯速日命(ヒノハヤヒノミコト=樋速日)で向かって右側に摂社が十ほどあります。
『古事記』に、伊邪那岐(イザナキ)命が火の神の迦具土(カグツチ)神を斬り、剣の先に付いた血が湯津石村ゆついわむらに飛び散ると、石拆(イワサク)神、次に根拆(ネサク)神、次に石筒之男(イワツツノオ)神が生まれる。剣の本もとに付いた血が湯津石村ゆついわむらに飛び散ると、甕速日(ミカハヤヒ)「神、次に樋速日(ヒハヤヒ)神、次に建御雷之男(タケミカヅチノオ)神が生まれる。
とあり春日大社の主祭陣 武甕槌命(タケミカヅチノミコト=建御雷之男)とも関係が深い神社です。

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07:能楽堂があります。

08:ゴルフ場を上空から

09:柿の木がありました。

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