AGFA COLOR-APOTAR 35mmF2.8

4月16日

またまたオールドレンズを紹介します。

AGFA COLOR-APOTAR 1:2.8/35

です。

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01

AGFAアグファ)はベルギー・ドイツのカメラメーカーです。私の知ってるアグファは1970年頃にISO(当時はASA)800のリバーサルカラフィルムを製造販売しているフィルムメーカーのイメージです。

当時は アグファ・ゲバルト社(Agfa-Gevawrt)と言い、本社はベルギーのアントワープ郊外のモルツェルにありました。アグファがベルギーの化学メーカーでフィルム製造、ゲバルトがドイツメーカーでフィルムとカメラを生産していたようです。両社とも19世紀末からの老舗で1964年に事実上の合併で当時は世界第3位のフィルムメーカーでした。

アグファは1950年代後半~70年頃にかけてレンジファインダー機を製造販売していて、このレンズもそのうちの一つだと思われます。

上部にPARATIC Vと刻印されていて、調べて見ると

オプティマV 1966年 カラーアポタル2.8/35 1/250 

オプティマC 1967年 カラーアポタル2.8/35 1/125

と出てきます。(1/250、1/125はシャッター速度です) アグファ製カメラでこのレンズを使う物は他にないので、レンジファインダー用レンズを取り外したものだと考えられます。カメラ自体はレンズ交換できないのでマウントは存在しません。

 

レンズ交換可能なレンジファインダー機もあったようですがこれはそうではないということです。

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02:最短撮影距離は0.9mのようです。赤いのは多分セルフタイマー(カメラと連動しないので使えません)

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03:レンジファインダー機で、距離計連動していたはずですが・・

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04:ここが不思議な仕組みでF2.8~22 AとB▲がイマイチハッキリしません。AやBの刻印のあるリングを回すと絞りがコントロールできるのですが、F2.8開放から絞っていくとF22で一度クリック感があり、さらにそのまま回すと逆に開放へ向かいます。絞り目盛りが2箇所にあって黄緑の目盛りはB、黒目盛りはAに対応しています、また稲妻マーク(フラッシュ?)刻印されていますが・・・実機がないので確認のしようがありません。

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05:α7Cに取りつけてみました。カメラがこれより大きいとなんとなくバランスが悪いです。5枚羽根の絞りが見えます。

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07:F8で撮ると・・・イメージサークルが小さく周辺にケラレが出ます。フィルムだとラチチュードが広いのでそれほど困らなかった?

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08:周辺減光以外はやや樽型収差があります。周辺は少し青みがかって写ります。

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10:等倍表示 中央部はまあ写ります。

 

 

現在はアグファ・ゲバルトという会社は存在せず、ブランドはアグファフォトが引き継いでいます。詳しくはWikipediaなどに出ています。

 

参考記事

オプティマ - Camera-wiki.org - 無料のカメラ百科事典

 

 

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