11月12日(木)
ハードオフに転がっていたジャンクの KODAK RETINA Ⅱa を買ってしまいました。
フィルムカメラとは17年前に完全に手を切って以来買うのは初めてです。そういうカメラがあるのは知っていましたが、なんとなく気が向いたので衝動買いです・・・といっても2000円
ジャンクということで動かない前提ですからインテリアにでもするつもりでしたが、なんとなく直せそうなので各部のチェックをしました。
KIDAKと書いてありますが1951年から数年間ドイツで製造販売されたモデルですから、現時点で70年前の製品です。普及品ですから大量に出回っていて中古価格も数千円といったところで、買値は相場くらいです。
01:まるで高級品のようなイメージで・・
02:Schneider-Kreuznach Retina-Xenon 50mmF2.0 レンズがついています。他にRodenstok-Heligonのものもあって、Xenon が前期型のようです。レンズシャッター式でF4に絞ると円形に近いことが わかります。
03:絞りはF2~16、シャッター速度は1~1/500秒とバルブが使えます。MとXのストロボ接点もあります。
04:これにレンズフード付きで売っていましたので、
05:フォーカシングリングを無限遠にしてレバーを赤矢印まで動かすとカバーを閉めるノッチ(黄矢印)が動きます。上下のノッチを押してカバーを動かすとコンパクトに収納されます。・・・フードはどうするのでしょうw
06:蛇腹を折りたたんだところ
07:カバーを開けるにはボディ下部のボタン(赤矢印)を押します。
08:左手側のストッパーを外すとフィルムカバーが開きます。
09:少し剥げたところがありますが回転部分は正常に動作します。
10:フィルムを詰めてみました。
11:巻き上げクランクにあるダイヤル(黄矢印)を回すとフィルムの残り枚数がセットできます。1回巻き上げると1回減るので36枚撮りなら36にセットすれば残り枚数がわかる仕組みです。
12:フォーカシングリングを回すと赤矢印のバーが伸び縮みし、ファインダーと連動します。このバーは中央の窓では無く覗く方のに繋がっているのでメインの窓が動きます。距離計はフィート表示でアメリカ向けのようです。ドイツ国内用はメートル仕様のものがあるようです。
巻き上げレバーを回すと黄色のシャフトが回ってレンズシャッターが準備されるセリフコッキング機能があります。
13:小型のレンジファインダーを覗くとパララックスを利用した中央窓との視差でピント合わせをします
ジャンクというのはシャッターボタンを押してもシャッターが切れないという不具合です。それ以外はとくに問題がなさそうなので原因を探すと、シャッターを押したときに下方に動くフックがあり、そのフックがレンズシャッターのスイッチバーを押す仕組みになっていますが、その部分の遊びが大きすぎるのが原因のようです。遊びを調節すると完動品になりました。
14:遊び部分(赤矢印)を調整すると問題無く動くようになりました、
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